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白血球の細胞化学的染色の臨床での第1の目標が,白血病の診断ないし病型分類にあることには異論はないであろう。この場合,できるだけ多くの物質の染色を行ない,総合的に判定することが肝要であり,単一の染色のみでは思わぬ独断に陥る危険がある。白血病細胞は病的細胞であり,その含有物質の変動は発生母地による特異性のみならず,細胞未分化あるいは異分化によっても規正ないし修飾される可能性のあることに十分留意せねばならぬ。
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