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白血球の細胞化学
著者: 朝長正允1 檀野八郎1 高橋泰1
所属機関: 1長崎大原研内科
ページ範囲:P.550 - P.555
文献購入ページに移動臨床検査室における白血球の細胞化学的染色の目的が,もっぱら白血病の診断確定ないし急性白血病の病型分類にあることには異存ないであろう。この際ギムザ染色の次にまずとりあげるべきものが,ペルオキシダーゼ反応であることにも同意いただけると思う。ペルオキシダーゼ反応の代表的なものである,佐藤・関谷法,McJunkin法は広く普及しており,特に説明は要しないと思われるので,ただ実地面ではつとめて両法を併用し,前者の鋭敏性と後者の細胞鑑別上の利点とを十分発揮させるよう留意すべきことを強調するにとどめる。
さて次の段階としていかなる細胞化学的染色を採用するかは,それぞれの検査室においてその規模,能力のいかんに応じて相当に趣を異にするのは当然のことであるが,白血病患者の入院・治療の行なわれる病院の検査室で備えていただきたいと思う染色法を次に紹介することにする。
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