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文献詳細

雑誌文献

臨床検査12巻8号

1968年08月発行

文献概要

入門講座 生化学

ガラス電極とpHメーター

著者: 小延鑑一1

所属機関: 1京大中央検査部

ページ範囲:P.579 - P.579

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 pH測定に用いられるガラス電極は図1に示すような構造をもっている。このガラス膜を形成しているガラスゲルの組成はSiO2—CaO-Na2O系(72.2mol%:6.4:21.4)である。そして,このガラス膜がpHに応じて起電力を生ずるためには,膜が水分を含んでいることが必要である。それでガラス電柱を高温にさらしたり,脱水剤で乾燥したり,ワセリンなどがついて油性になったりした場合には,pH応答の起電力を生ずる機能は失われてしまう。
 このガラス電極と比較電極(図2)とを組み合わせ,被検液とで電池を構成させると次のようになる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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