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カラーグラフ
カルチノイド腫瘍細胞内銀還元性顆粒
著者: 細田峻1 赤塚弘道2
所属機関: 1愛知県がんセンター研究所第1病理部 2愛知県がんセンター病院臨床検査部病理室
ページ範囲:P.816 - P.817
文献購入ページに移動3%硝酸銀液50mlを採り,これに28%アンモニア水を振とうしながら徐々に滴下すると,茶褐色から黒褐色の微細沈殿が生じる.さらに滴下しつづけると沈殿が溶解しはじめ,数個の黒色沈殿の残ったところで,用心しながら沈殿が消失するまでアンモニア水を1滴ずつ滴下する.ここで余分の3%硝酸銀液を滴下し,わずかに液が白濁したところで滴下を中止する.3-4ミクロンの厚さのパラフィン切片を,まず40°−50℃再蒸留水上で伸展したのち本液に浸漬し,室温にて5-12時間,暗所に保存する.染色後切片を十分水洗し,ハイポ液に5-10分間入れて定着操作を行なう,その後再び十分水洗しオブエクトガラスにのせ,37℃ふらん器中で乾燥する.あとは型どおり脱パラし,ケルンエヒトロートで後染色を行なう.オブエクトガラス上の脱パラ後の切片を3%硝酸銀液に直接浸漬してもよいが,この方法はハイポ液での操作中よく剥離することがある.
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