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ペルオキシダーゼ反応の実際
著者: 杉島聖章1 溝渕健介2
所属機関: 1京都府立医大第2内科 2京都府立医大臨床検査部血液検査室
ページ範囲:P.837 - P.841
文献購入ページに移動ペルオキシダーゼ反応は,血液塗抹標本(骨髄塗抹標本を含む)の組織化学的染色としては,最も古くから用いられ,方法も簡易でポピュラーなものであり,多くの検査室で,日常検査またはそれに近いものとして取り上げられている.しかしその反面,意義または正しい方法については,なお周知徹底していないうらみを感じる.このことは,著者らが過去3年にわたって,二級臨床病理技術士の血液学の試験委員を行ない,実地に受験者に試問して痛感させられたものである.また,著者らが実際にペルオキシダーゼ反応の方法・諸条件を検討した成績から,従来の成書の記載にかなりのあいまいさと誤りのあることを見いだしたので,ここにその意義と,著者らの経験から得た正しい方法を述べることとする.
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