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文献詳細

雑誌文献

臨床検査13巻10号

1969年10月発行

文献概要

1ページの知識 一般

特殊な計算尺—ユニスパイロと簡単ルーラー(1)

著者: 梅田博道1

所属機関: 1東京医歯大・内科

ページ範囲:P.869 - P.869

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スパイロの普及のために
 実地診療の肺機能検査は,スパイロから始まる.スパイロは簡単な検査であるが,レントゲン検査や心電図に比べて,計算がめんどうだというむきも多い.そこで,実地診療や健康管理用に便利なスパイロを開発した."ユニスパイロ(サンワ精機)"がこれである.
 ユニスパイロのベル・ファクターは50である.つまり,ユニスパイロのベルが1mm上下することは,50mlの空気の出入に相当する.スパイログラムで1mmの高さは,そのときの温度で50mlにあたるわけである.従来使われてきたベネディクト・ロス型レスピロメーターのベル・ファクターが20.73,または41.4という中途半端な数なのは,ベルの動き1cmまたは0.5cmが1Calの熱量産生に相当し,代謝熱量の計算に便利だからである.したがって,肺機能検査の目的に使うスパイロは,中途半端な係数でなく,計算しやすい数がよい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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