文献詳細
文献概要
1ページの知識 一般
特殊な計算尺—ユニスパイロと簡単ルーラー(1)
著者: 梅田博道1
所属機関: 1東京医歯大・内科
ページ範囲:P.869 - P.869
文献購入ページに移動スパイロの普及のために
実地診療の肺機能検査は,スパイロから始まる.スパイロは簡単な検査であるが,レントゲン検査や心電図に比べて,計算がめんどうだというむきも多い.そこで,実地診療や健康管理用に便利なスパイロを開発した."ユニスパイロ(サンワ精機)"がこれである.
ユニスパイロのベル・ファクターは50である.つまり,ユニスパイロのベルが1mm上下することは,50mlの空気の出入に相当する.スパイログラムで1mmの高さは,そのときの温度で50mlにあたるわけである.従来使われてきたベネディクト・ロス型レスピロメーターのベル・ファクターが20.73,または41.4という中途半端な数なのは,ベルの動き1cmまたは0.5cmが1Calの熱量産生に相当し,代謝熱量の計算に便利だからである.したがって,肺機能検査の目的に使うスパイロは,中途半端な係数でなく,計算しやすい数がよい.
実地診療の肺機能検査は,スパイロから始まる.スパイロは簡単な検査であるが,レントゲン検査や心電図に比べて,計算がめんどうだというむきも多い.そこで,実地診療や健康管理用に便利なスパイロを開発した."ユニスパイロ(サンワ精機)"がこれである.
ユニスパイロのベル・ファクターは50である.つまり,ユニスパイロのベルが1mm上下することは,50mlの空気の出入に相当する.スパイログラムで1mmの高さは,そのときの温度で50mlにあたるわけである.従来使われてきたベネディクト・ロス型レスピロメーターのベル・ファクターが20.73,または41.4という中途半端な数なのは,ベルの動き1cmまたは0.5cmが1Calの熱量産生に相当し,代謝熱量の計算に便利だからである.したがって,肺機能検査の目的に使うスパイロは,中途半端な係数でなく,計算しやすい数がよい.
掲載誌情報