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文献詳細

雑誌文献

臨床検査13巻10号

1969年10月発行

文献概要

研究

クリオスタット(Cryostat)による迅速凍結切片に関する検討(グラフ参照)—各種固定液とその染色性について

著者: 柳川弘1 鈴木祐鳳1

所属機関: 1徳島大付属病院中央臨床検査部

ページ範囲:P.886 - P.889

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はじめに
 従来,術中迅速組織切片は,10%ホルマリン液で瞬間煮沸固定し,炭酸ガスで凍結後,サルトリウス型ミクロトームで薄切し,遊離切片またはスライドグラスに貼付した切片の染色を行なっている1).しかし,この方法では美しい標本を作るために手技の熟練を必要とし,またパラフィン切片と比較した場合,水に可溶性の物質が脱落する,組織によって標本の作製に困難を伴う,微細構造の検索に不適当な場合があるなどの問題がある2,3)
 近年,クリオスタット・ミクロトームの普及は凍結切片の質が大幅に向上し,術中迅速診断に大きく貢献するようになった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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