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文献詳細

雑誌文献

臨床検査13巻2号

1969年02月発行

文献概要

カラーグラフ

風土病の検査(1)—つつが虫病

著者: 清水文彦1

所属機関: 1東医歯大・微生物学

ページ範囲:P.102 - P.103

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 "つつがなく"という言葉があるぐらいに,昔から北日本の日本海沿岸3県(秋田,山形,新潟)の河川流域には,だいたい夏につつが虫(ツツガムシ—アカムシまたはケダニともいう)というダニの1種に刺されることによっておこる発疹性熱性疾患があって,致命率が高いために恐れられていた(いわゆる古典的つつが虫病).同じような疾患が台湾からジャワ,スマトラ,マレー,セイロン,ビルマ,インドなど東南アジアにあることが知られ,さらに今次の大戦でニューギニア,ソロモン群島など西南大平洋地域にもあることが明かにされた.
戦後日本でもこの疾患の調査研究がすすみ,高知,香川では夏に,東京(伊豆七島),神奈川(鶴見,三浦半島),静岡(伊豆半島),千葉(房総半島)では秋から冬に同じような疾患があることが明かにされ,おのおの病原リケッチアの検出がおこなわれた(いわゆる新型つつが虫病).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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