文献詳細
文献概要
1ページの知識 生化学
試薬の精製—液体化合物の蒸留
著者: 永井諄爾1
所属機関: 1九大・中検
ページ範囲:P.149 - P.149
文献購入ページに移動 物質が純粋であるかどうかの目やすの1つは,固体化合物では融点が,液体化合物では沸点が一定であることである.したがって液体化合物では,その物質の沸点に相当する温度で溜出する画分を集めると,だいたい純粋な液体化合物が得られる.
臨床検査を含めた化学実験では,液体化合物の純度が問題になることが多い.特にこれらの物質が溶媒として使用されるときである.溶媒として使われる液体化合物のうち,最も普遍的のものは水である.水の純度が化学分析のうえでどのように重要であるかは,われわれが日常よく心得ていることであり,水道水をそのまま使うようなことはきわめてまれであり,ほとんど脱イオン水や再蒸留水が使われていることからも,溶媒の純度がどのように大切であるかが明らかであろう.
臨床検査を含めた化学実験では,液体化合物の純度が問題になることが多い.特にこれらの物質が溶媒として使用されるときである.溶媒として使われる液体化合物のうち,最も普遍的のものは水である.水の純度が化学分析のうえでどのように重要であるかは,われわれが日常よく心得ていることであり,水道水をそのまま使うようなことはきわめてまれであり,ほとんど脱イオン水や再蒸留水が使われていることからも,溶媒の純度がどのように大切であるかが明らかであろう.
掲載誌情報