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文献詳細

雑誌文献

臨床検査13巻2号

1969年02月発行

文献概要

1ページの知識 生化学

試薬の精製—液体化合物の蒸留

著者: 永井諄爾1

所属機関: 1九大・中検

ページ範囲:P.149 - P.149

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 物質が純粋であるかどうかの目やすの1つは,固体化合物では融点が,液体化合物では沸点が一定であることである.したがって液体化合物では,その物質の沸点に相当する温度で溜出する画分を集めると,だいたい純粋な液体化合物が得られる.
 臨床検査を含めた化学実験では,液体化合物の純度が問題になることが多い.特にこれらの物質が溶媒として使用されるときである.溶媒として使われる液体化合物のうち,最も普遍的のものは水である.水の純度が化学分析のうえでどのように重要であるかは,われわれが日常よく心得ていることであり,水道水をそのまま使うようなことはきわめてまれであり,ほとんど脱イオン水や再蒸留水が使われていることからも,溶媒の純度がどのように大切であるかが明らかであろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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