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文献詳細

雑誌文献

臨床検査13巻2号

1969年02月発行

文献概要

1ページの知識 血液

血球計算の誤差をなくすには(2)

著者: 大橋辰哉1

所属機関: 1東大吉利内科

ページ範囲:P.150 - P.150

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メランジュールの取り扱い方
 まず,メランジュールの内部がじゅうぶんに乾燥していることが,絶対必要である.メランジュールを回転させてみて,球部の中のガラス球が壁にくっつかず,軽く回転するかどうかを,必ず血液吸引の直前に確かめてみる習慣をつけておくのがよい.
 次に,正確に血液を所定の線,赤血球の場合なら0.5の線まで吸引することである.それには,一度0.5の線を少し越す程度によぶんに血液を吸引し,次に指頭にメランジュールの先を図1のように当て,指をずらせる.すると,血液は指にくっついてメランジュールから出ていくので,0.5の線に正確に早くそろえることができる.このとき,口にくわえたゴム管に息を吹き込んで,よぶんの血液を吹き出そうとすると,吹き出しすぎてしまい,また足りなくなったぶんだけ血液を吸い込まなければなくなる.こんなことをしていると,必ず凝血してしまうので,この方法はやらないほうがよい.ガーゼによぶんの血液を吸い取らせる方法も,うまくゆかないのでやめたほうがよい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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