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1ページの知識 病理
組織の固定(2)
著者: 川井一男1
所属機関: 1国立大阪病院研究検査科
ページ範囲:P.153 - P.153
文献購入ページに移動 ホルマリン以外の水性固定液としては,重金属塩を含む液が一般に用いられる.
クロム化合物は,タンパクのカルボキシル基やヒドロキシル基と結合しやすく,普通は中性あるいは弱酸性で使用される.重クロム酸カリウムが最も多く使われるが,細胞組織の黄染が起こるので,固定後の水洗をじゅうぶんに行なわなければならない.基本となる固定液はMüller液で,重クロム酸カリウムと硫酸ナトリウムを含んでいて,さらにホルマリンを加えたOrth液は血球などの細胞質顆粒を染め出す場合に使われ,Ciaccio液は脂肪染色に際して用いられる.
クロム化合物は,タンパクのカルボキシル基やヒドロキシル基と結合しやすく,普通は中性あるいは弱酸性で使用される.重クロム酸カリウムが最も多く使われるが,細胞組織の黄染が起こるので,固定後の水洗をじゅうぶんに行なわなければならない.基本となる固定液はMüller液で,重クロム酸カリウムと硫酸ナトリウムを含んでいて,さらにホルマリンを加えたOrth液は血球などの細胞質顆粒を染め出す場合に使われ,Ciaccio液は脂肪染色に際して用いられる.
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