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文献詳細

雑誌文献

臨床検査13巻2号

1969年02月発行

文献概要

1ページの知識 生理

半導体ダイオード

著者: 宇都宮敏男1

所属機関: 1東大・電子工学

ページ範囲:P.154 - P.154

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 ダイオード(diode)とは2つの電極をもったものの意味である.半導体ダイオードのふつうのものは,1つの半導体結晶の中でp形のところとn形(前回参照)のところが接合しているもの(pn接合)が本体である(図1).このダイオードは真空管ダイオード(二極管)と同様,電流をほとんど1方向にしか通さない性質があり,整流器としていろいろの用途がある.たとえば交流電化機関車で,大形のシリコンダイオードを用いて交流を整流し,直流にして直流モーターを駆動したり,ラジオやテレビジョン受像機で無線電波(高周波交流電流)を整流して音や画の電流とするのに用いたり,あるいは電子計算機において論理的な演算に欠くことのできない電流方向の判定素子として,ばく大な数のダイオードを用いたりする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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