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半導体ダイオード
著者: 宇都宮敏男1
所属機関: 1東大・電子工学
ページ範囲:P.154 - P.154
文献購入ページに移動 ダイオード(diode)とは2つの電極をもったものの意味である.半導体ダイオードのふつうのものは,1つの半導体結晶の中でp形のところとn形(前回参照)のところが接合しているもの(pn接合)が本体である(図1).このダイオードは真空管ダイオード(二極管)と同様,電流をほとんど1方向にしか通さない性質があり,整流器としていろいろの用途がある.たとえば交流電化機関車で,大形のシリコンダイオードを用いて交流を整流し,直流にして直流モーターを駆動したり,ラジオやテレビジョン受像機で無線電波(高周波交流電流)を整流して音や画の電流とするのに用いたり,あるいは電子計算機において論理的な演算に欠くことのできない電流方向の判定素子として,ばく大な数のダイオードを用いたりする.
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