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文献詳細

雑誌文献

臨床検査13巻3号

1969年03月発行

文献概要

ひろば

技術仲間たち—ある集まりの記録より

著者: 村田徳次郎1

所属機関: 1慈生会ベトレヘムの園病院検査料

ページ範囲:P.212 - P.212

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 何々研究会,また技術会とかの講演研修会は,日進月歩の医学の発達に伴う臨床検査の変化に対処していかねばならない今日,この種の催しは頻繁にあることを希望するし,また必要なことである.しかし,講演内容を実際活用しようと検討してみると,設備と時間を相当要するものが多いように思う.つまり少ない予算と数人の技術員で構成する中小検査室の,加えて多忙さで縁遠い研究講演が多い.この点において私ども,中小検査室の技術員は,得た知識を業務規模によってくふうをこらして,生かしていくべきではあるまいか.現場でのみ得られる貴重な経験と蓄積されている知識をもってすれば,不可能に思える研究にしろ,技術にしろ,克服できぬことはないと確信する.このような意味も含めて,近くの地域の医院・診療所・病院で検査業務に従事している意欲的な技術仲間が集まり,無礼講で自由にそれぞれの立場で,経験談,仕事のくふう,苦心,苦労,人間関係,また近ごろ問題となっている検査項目の検討と熱ぽい議論と,とにかく迫力のある雰囲気で,所定の時間をだいぶオーバーしてしまったほどであった.私どもはさっそく活用できる多くの要素を仕入れることができた.とかく一方交通になり気味の講習会と異なり,本当に交流が自由に活発に行なわれ,当初思わなかった収穫であった.まことに3人寄れば文珠の知恵だなと強く印象を受けた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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