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文献詳細

雑誌文献

臨床検査13巻3号

1969年03月発行

文献概要

1ページの知識 生化学

溶媒の精製(1)

著者: 永井諄爾1

所属機関: 1九大・中検

ページ範囲:P.237 - P.237

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 化学反応のほとんど大部分は,何かに溶かした状態,すなわち液相で行なわせるのが普通である.この液体の状態をあたえる媒体を溶媒と名づける.最もよく使われる溶媒は水であり,臨床検査室では水の純度に対してきわめて神経質である.これは血清電解質はもちろん血清鉄,血清銅など,その濃度の低いものの定量のとき,もしも反応溶媒である水が不純,すなわち定量しようとする物質を少しでも含んでいるときは,それによって定量が混乱されてしまうからである.
 ここでは水の精製については述べないで,いわゆる有機溶媒の精製について説明することにする.これらの溶媒の市販品は不純物を含むことがあり,それが思いがけない失敗やまちがいの原因になることが多いのである.したがって市販有機溶媒は必ず精製してから使用するのが原則と心得るべきであろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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