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文献詳細

雑誌文献

臨床検査13巻3号

1969年03月発行

文献概要

1ページの知識 血液

血球計算の誤差をなくすには(3)

著者: 大橋辰哉1

所属機関: 1東大吉利内科

ページ範囲:P.238 - P.238

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血球算定について
 計算板はブュルケル・チュルクでも,ノイバウエルでもよい.トーマは不便でよくない.
 まず乾燥したガーゼで清拭する.前回の血球稀釈液のふき取り方が悪いと,顕微鏡下でそれが血球のように見えることがあるので,完全に清拭することが必要である.完全に清拭されていれば,カバーグラスを載せて軽く圧するだけで,ニュートン環が両端にできる(図1-C).このニュートン環ができているということは,カバーグラスが計算板に一様に密着していることを示す(図1-A).したがって,このニュートン環ができていないのに,血球稀釈液を計算板ちゅうに入れると,規定の量より多くはいりすぎ,血球値は当然実際値より多く出てしまう(図1-B).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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