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消火器の使い方
著者: 川口正太郎1
所属機関: 1東京消防庁予防課
ページ範囲:P.243 - P.243
文献購入ページに移動1.消火器の構造と管理
現在,病院などで主に設置してある消火器は,そのほとんどが泡消火器が設置されており,ボイラー室,電気室などの特殊な場所には粉末消火器(BC火災用),または蒸発性液体消火器を設置している現況である.しかし,病院には病室・診療室・研究室などがあり,病室など一般的な火災と種々の化学薬品のある研究室などに対して,その適応性によっておのずから設置する消火器の種類が限定される.また,消火器の構造としては泡消火器について簡記すれば,泡消火器の薬剤は重曹を主とし,炭酸ソーダおよび可性ソーダなどが添加されたものを外筒に,硫酸アルミニウムを内筒にそれぞれ水に溶解して消火器内に貯蔵している.
使用するとき消火器を転倒するので,外筒のアルカリ性薬液と内筒の酸性薬剤が混合し,その際の化学反応で化学泡が発生,その圧力でノズルより泡が放射されることになる.したがって,使用時には消火器の内部には7-10kg/cm2の圧力が生じるから,老朽品には使用時に破裂の恐れがあり危険である.また,蒸発性液体を消火剤とする四塩化炭素や一塩化一臭化メタンなどの消火器は,その放射圧力源として,常時,消火器容器内に約7kg/cm2の圧縮空気が充てんされており,また粉末消火器のように,加圧用として炭酸ガスボンベを内臓してあるものもある.
現在,病院などで主に設置してある消火器は,そのほとんどが泡消火器が設置されており,ボイラー室,電気室などの特殊な場所には粉末消火器(BC火災用),または蒸発性液体消火器を設置している現況である.しかし,病院には病室・診療室・研究室などがあり,病室など一般的な火災と種々の化学薬品のある研究室などに対して,その適応性によっておのずから設置する消火器の種類が限定される.また,消火器の構造としては泡消火器について簡記すれば,泡消火器の薬剤は重曹を主とし,炭酸ソーダおよび可性ソーダなどが添加されたものを外筒に,硫酸アルミニウムを内筒にそれぞれ水に溶解して消火器内に貯蔵している.
使用するとき消火器を転倒するので,外筒のアルカリ性薬液と内筒の酸性薬剤が混合し,その際の化学反応で化学泡が発生,その圧力でノズルより泡が放射されることになる.したがって,使用時には消火器の内部には7-10kg/cm2の圧力が生じるから,老朽品には使用時に破裂の恐れがあり危険である.また,蒸発性液体を消火剤とする四塩化炭素や一塩化一臭化メタンなどの消火器は,その放射圧力源として,常時,消火器容器内に約7kg/cm2の圧縮空気が充てんされており,また粉末消火器のように,加圧用として炭酸ガスボンベを内臓してあるものもある.
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