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文献詳細

雑誌文献

臨床検査13巻5号

1969年05月発行

文献概要

1ページの知識 生化学

重量分析法

著者: 永井諄爾1

所属機関: 1九大・中検

ページ範囲:P.411 - P.411

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1."真実の値"への接近
 たとえば血清コレステロールの定量には,いろいろの方法がある.ぞれらの方法の中でどれが最もすぐれているかを決めるとき,また新しい力法を発見開発したとき,その方法が従来の方法よりもすぐれているかどうかを決めるとき,いろいろの判定法がある.臨床検査の側からいえば,手早くできてしかも正確な方法が,最もすぐれた方法といえるであろう.しかし,臨床検査についてどうかすると,むりに正確でなくてもよい,手早ければそれで結構だという俗論がないでもない.ただしいわゆる簡易検査やスクリーニング・テストが全く無意味だというつもりはない.
 では正確とはどういうことか.たとえばある方法で血清コレステロールが200mg/dlと定量されたとき,それが果たして正確であるかどうかを決めるためには,"真実の値"を知らなければならない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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