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文献詳細

雑誌文献

臨床検査13巻7号

1969年07月発行

文献概要

代謝経路と臨床検査・7

プリン体の代謝

著者: 松村義寛1

所属機関: 1東女医大・生化学

ページ範囲:P.552 - P.553

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 細胞中には主として核内にあるDNA,原形質内にあるRNAとして核酸が存在する,いずれも塩基,リン酸,ペントースからなる高分子化合物であるが,その塩基成分はプリン体,ピリミジン体の2種類がある.ここではプリン体に属するアデニル酸,グアニル酸の生合成と分解経路とを示した.
 リボース−5—リン酸は酸化的解糖経路の中間代謝物として出現するが,この上にグルタミン,ホルミルテトラヒドロ葉酸,グリシン,炭酸ガス,アスパラギン酸などから素材の供給を受けて,しだいにプリン核の形態をととのえてイノジン酸を経由してアデニル酸,グアニル酸を生じ,さらにエネルギーの供給を受けて,ATP,GTPとなりピリミジン体とともに核酸となるのである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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