icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査13巻7号

1969年07月発行

文献概要

1ページの知識 生化学

定量分析

著者: 永井淳爾1

所属機関: 1九大・中検

ページ範囲:P.587 - P.587

文献購入ページに移動
定量法の特性
 前回は分析法の1つである中和法についてふれた.中和法は容量分析法(Voulmetric rnethod)の1つである.では容量分析法とはどんなことか,その一般論について説明する.
 容量分析法とは,定量しようとする物質と定量的に反応する試薬を選び,その試薬の一定濃度の溶液(標準液)を作り,これを反応が完結するまで試料に加え,この標準液の容積から試料の量を計算する方法である.容量分析法では重量法のように,試料の秤量型(先に説明した)の重量を毎回はかる必要がなく,ただ標準液の容積さえ読めばよいので操作が簡単であり,連続的に分析を行なうのには都合がよい.しかし現在の臨床検査室では,技術員1人あたりの検体数が増加しているため,処理能力のうえからこの容量分析法も適しにくくなり,比色法がこれにとって代わっている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?