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研究
臨床化学検査の誤差の検討
著者: 村上宏1
所属機関: 1神戸大衛生学教室
ページ範囲:P.606 - P.607
文献購入ページに移動はじめに
臨床化学検査が診断を進める上に重要な役割をもっていることは,あらためていうまでもない。臨床家が正しい診断を下せるために,臨床化学検査もまた信頼性の高いものでなければならない。しかし従来の報告によると,同一試料を処理した結果でも,検査機関の問でその成績はかなりのバラツキをもっており,単なる測定誤差として見過ごせる限界をはるかに越している場合も決してまれではない.このようなバラツキの原因が究明され,より正しい診断への道が開けることを願って,数多い臨床化学検査結果の検討報告の中から,1964年に日本消化器病学会肝機能研究班が行なったトランスアミナーゼ測定値の実態調査をとりあげ,これについて私見を記してみたい.
臨床化学検査が診断を進める上に重要な役割をもっていることは,あらためていうまでもない。臨床家が正しい診断を下せるために,臨床化学検査もまた信頼性の高いものでなければならない。しかし従来の報告によると,同一試料を処理した結果でも,検査機関の問でその成績はかなりのバラツキをもっており,単なる測定誤差として見過ごせる限界をはるかに越している場合も決してまれではない.このようなバラツキの原因が究明され,より正しい診断への道が開けることを願って,数多い臨床化学検査結果の検討報告の中から,1964年に日本消化器病学会肝機能研究班が行なったトランスアミナーゼ測定値の実態調査をとりあげ,これについて私見を記してみたい.
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