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文献詳細

雑誌文献

臨床検査13巻9号

1969年09月発行

1ページの知識 細菌

血液寒天に生える菌(2)

著者: 木村貞夫1

所属機関: 1栃木県衛生研究所

ページ範囲:P.768 - P.768

文献概要

b)肺炎球菌
 染色所見でランセット状の2個の菌が向かいあって双球菌様をなすので,肺炎双球菌と呼ばれたこともある.血液寒天上でα溶血(緑色溶血環)を示すので,緑色レンサ球菌との鑑別が必要になることがある.胆汁に対する溶解性(前号),オプトヒン感受性(肺炎球菌+),きよう膜の有無などを調べれば区別できる.本菌は,マウスに対する病原性がきわめて高いから,マウスの腹腔内に菌を少最注射すれば,その心血などから菌を純培養のようにとることができ,この菌をついてきよう膜染色をするときよう膜がよく見える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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