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文献詳細

雑誌文献

臨床検査13巻9号

1969年09月発行

文献概要

研究

塩化コバルト反応の簡易化に関する検討

著者: 塩田敏雄1

所属機関: 1健康保険淀川診療所検査センター

ページ範囲:P.800 - P.802

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はじめに
 肝機能検査の1つとしての塩化コバルト反応は,コバルトSolに対する血清タンパクの膠質不安定性を熱凝固によって検査しようとするもので,Weltman凝固体反応と似ているが,血清の熱凝析に及ぼす各種陽イオンの中でCa++に比し凝結力が3倍強く,変化域の移行がきわめて鮮明で判定容易なCo++を用いている,術式によれば,①濃度別に10本の試験管を用いる(0.1g/dlコバルト液と水の比12:38-3:47),②試薬量5ml,使用血清1ml (0.1ml×10),③沸騰水浴中で15分加温,に要約され,検査に要する時間約40分である.今般のように多数の検体を扱わなければならなくなると肝機能検査のルーチンの中に,コバルト反応を入れるには高田反応同様不便である.今回私は,コバルト反応を簡易化するため,①濃度別試験管の減本,②試薬の減量と使用血清の微量化,③沸騰水浴中での加温時間の短縮,について検討し,試験管法からアンプル法への可能性を試みた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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