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文献詳細

雑誌文献

臨床検査13巻9号

1969年09月発行

文献概要

研究

心電計ペン先温度の波形に及ぼす影響

著者: 松本佶也1

所属機関: 1東大病院中央診療部

ページ範囲:P.803 - P.807

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はじめに
 現在臨床に広く用いられている心電計の型は熱ペン直記式であり,その製造基準としてJIS規格が設けられている.しかしながら,熱ペンと感熱記録紙との適合の良否は心電図を記録する場合,波形に大きな影響を及ぼす重要な因子であるにもかかわらず,JIS規格に明確な規程がなく,メーカーも使用者もあんがいなおざりにしている.心電図記録時のペン先温度は校正用の矩形波の波形で吟味するとか,記録中の波形の黒化度やにじみ,かすれの程度で調節している.ペン先温度の測定法はクレヨンおよびペースト温度計や,加熱電流値の解析によるものである.
 ペン先温度と感熱紙の感度による波形の変化については上田ら,樫田らおよびLepeschkinも述べているが,これらは記録波形についての経験的記述である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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