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文献詳細

雑誌文献

臨床検査14巻1号

1970年01月発行

文献概要

1ページの知識 血液

採血法と抗凝固剤について

著者: 糸賀敬1

所属機関: 1長崎大・中検

ページ範囲:P.58 - P.58

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 血液検査用に採血する場合,血球成分は運動,入浴,食事などで生理的変動を起こしやすいため,一般に早朝空腹時を選ぶのが原則である.しかし外来患者などの場合には,昼食前の空腹時になれば,すでに病院内で1時間以上も安静を保っているので,採血してもさしつかえない.
 なお,赤血球数,血色素量,ヘマトクリット値,白血球数などの測定では,耳朶採血によるほうが,静脈血による測定値に比較してほぼ10%も高値を示すため,入院・外来患者ともに毛細管血(耳朶)採血か,静脈血採血かのいずれか一方に統一しなければ,測定の手順をいかに誤差を少なくしようと慎重に実施しても,意味をなさないこととなる.また血球算定用か凝固検査用か,その目的によって使用する抗凝固剤も,その種類を異にする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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