icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査14巻1号

1970年01月発行

文献概要

論壇

病院のなかの検査室

著者: 守屋博1

所属機関: 1順天堂医院管理部

ページ範囲:P.66 - P.67

文献購入ページに移動
分業化のもたらしたもの
 戦後,急速に病院が大型化してきた.それは,医学の進歩と社会の福祉化が基礎にあるのであるが,一番の原因は組織が根本的に変わったことである.
 どうかわったかといえば,一言にしていえば分業化組織がとり入れられたことである.戦争前の大型病院は,大学病院であるが,それは独立した各科がたくさん集まって,大きくなったのであって,個々の診療科は,自己生産的に一貫作業をやっていたのである.1人の教授のもとで,看護婦も検査技師もX線技師も,個人的使用人として仕事をしていたのである.彼らの仕事はすべて教授の目のとどくところで,その責任のもとで行なわれたので,大きくなることもできないし独立性も得られなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら