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文献詳細

雑誌文献

臨床検査14巻10号

1970年10月発行

文献概要

グラフ

細胞診標本の作り方

著者: 田中昇12

所属機関: 1日赤中央病院検査部 2東医歯大

ページ範囲:P.941 - P.948

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 細胞診は検体採取と細胞学的診定の2つの領域に大別される.両者は相まって細胞診の診断的価値を高めている.そのうち後者は本当の意味での細胞診専門家にゆだねなければならないが,それ以前の検体採取,すなわちサンプリングと前処理は細胞診の入口になるもので,細胞診の精度を支配する重大な作業である.
 サンプリングと前処理は婦人科では一般婦人科医が,胃液・穿刺液などは一般医師以外にナースも技師も,痰にいたってはひとり技師がこれを取り扱う現在,一般の技師でもこれからりっぱなスミアを作り,理想的な固定を行なったのち,さらにコーティング固定を施して,専門の細胞診施設に送付すれば十分細胞診の目的が達せられるわけである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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