文献詳細
文献概要
主要疾患と臨床検査・22
感染症と臨床検査
著者: 吉岡一1 上田京子2
所属機関: 1北大・小児科 2北大病院検査部
ページ範囲:P.980 - P.985
文献購入ページに移動細菌性感染症の診断は,病原体を証明することに尽きる.たとえば,腸チフス症でチフス菌を検出する場合である.しかし,検出された細菌が,その疾患の真の病原体かどうかの判断に苦しむ場合もある.もし敗血症症状の患者の血.液からβ溶連菌が証明されれば,これは明らかに病原体であるが,健康人の咽頭からこの菌が検出されても,それは雑菌と考えられるべきてあろう.
掲載誌情報