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文献詳細

雑誌文献

臨床検査14巻10号

1970年10月発行

文献概要

主要疾患と臨床検査・22

感染症と臨床検査

著者: 吉岡一1 上田京子2

所属機関: 1北大・小児科 2北大病院検査部

ページ範囲:P.980 - P.985

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 ヒトの感染症は,ウイルス,マイコプラスマ,リケッチア,細菌,真菌,原虫などきわめて範囲が広いが,本稿では日常検査活動で最も問題になる細菌性感染症に限って記述してみたいと思う.
 細菌性感染症の診断は,病原体を証明することに尽きる.たとえば,腸チフス症でチフス菌を検出する場合である.しかし,検出された細菌が,その疾患の真の病原体かどうかの判断に苦しむ場合もある.もし敗血症症状の患者の血.液からβ溶連菌が証明されれば,これは明らかに病原体であるが,健康人の咽頭からこの菌が検出されても,それは雑菌と考えられるべきてあろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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