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文献詳細

雑誌文献

臨床検査14巻10号

1970年10月発行

文献概要

1ページの知識 病理

H・E染色

著者: 和田昭1

所属機関: 1大阪府立成人病センター病理検査科

ページ範囲:P.991 - P.991

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 組織学でいう染色は,細胞や組織構造をはっきり把握するため,いろいろな色素を組織に滲透吸着させる操作であるが,中で最もよく用いられるのがヘマトキシリンとエオジンを用いた重染色法である.組織標本は染色の終了をもって完成されるものであるから,十分この染色法を身につけなければならないのはいうまでもないが,一見簡単と思われるこの染色法が実は非常にむずかしく,また深味のある染色法であり,ヘマトサシリン液1つを取り上げてみても,これを自由に駆使してそれぞれの組織なり,目的にあった理想的な染色効果をあげることがいかに困難であるかを知らされた方も多いと思う.
 ヘマトキシリン・エオジン重染色は核をヘマトキシリンで藍に,他の細胞質をエオジンで桃色に染めあげることであるが,ヘマトキシリン,エオジンにはそれぞれ種類があって,目的にそったものを用いなければならない.一般によく用いられるヘマトキシリンは表のようなものである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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