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文献詳細

雑誌文献

臨床検査14巻11号

1970年11月発行

文献概要

私のくふう

セルローズアセテート膜に検体番号を記入する1方法

著者: 中西寛治1

所属機関: 1国立志布志療養所研究検査科

ページ範囲:P.1078 - P.1078

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 セルローズアセテートは,その名のごとくセルローズの水酸基をアセチル化したもので,一般の紙と違って鉛筆で検体番号などをつけようと思って1はっぎり書けない.たとえば,数件体1枚のセルローズアセテート膜に血清などを塗布し,一連の操作を完了し乾燥後,鈴筆で検体番号などを記入して,1検体ずつ分けてデンシトメトリーで測定する段になって,検体番号などがはっきりしないで,流動パラフィンまたはデカリンで透明化したセルローズアセテート膜を,明るいほうにすかしてみたりして,ようやくわかったなどという経験はありませんか.
 そこで,鉛筆を使わずに,ボールベン,マジックを使ってみました.うまく記入できますが,もう一歩進んで,なんとかよくきれいに記入できないものだろうかと,検査箋に記入する日付用のゴム印を使ったらと思い,さっそく使用してみました.泳動,染色,乾燥後,塗布側に検体番号などを要すれば,2段に分けて検査口を口付のゴム印で軽く押し,その後,1検体ずつ切り離し,流動パラフィンまたはデカリンで透明化すると,検体番号などや検査日のみが浮き出て検査が楽しくできます.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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