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文献詳細

雑誌文献

臨床検査14巻11号

1970年11月発行

文献概要

主要疾患と臨床検査・23

膠原病と臨床検査

著者: 市川陽一1 本間光夫1

所属機関: 1慶大内科

ページ範囲:P.1086 - P.1092

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 膠原病は疾患群の総称であり,慢性関節リウマチ,リウマチ熱,全身性エリテマトーデス(SLE),皮膚筋炎(多発性筋炎),全身性硬化症(強皮症),結節性多発性動脈炎(結節性動脈周囲炎)が典型的なものである.これらの疾患に共通なことは,病理組織学的変化のほかに免疫異常,ことに自己免疫現象を根底に持つ,全身性炎症性疾患と老えられることである.
 したがって臨床検査には,病気の活性を知るための赤血球沈降速度,CRPなど生体の炎症反応を示す諸検査と,免疫異常を知るための血清タンパク分画や免疫血清学的諸検査があり,それらのなんらかの異常が疾患によってニュアンスの差があれ,まず共通して認められるものと考えてよい.さらに病変の場およびその性状には,疾患独自のものがあるので,各疾患の診断の確定に必要な臨床検査のあることも覚えておかなければならない.そこでまず,代表的な6疾患の臨床症状と,それらに比較的特徴的と思われる臨床検査について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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