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文献詳細

雑誌文献

臨床検査14巻11号

1970年11月発行

1ページの知識 血清

CRP試験について

著者: 水谷昭夫1

所属機関: 1京府医大・臨床検査部

ページ範囲:P.1095 - P.1095

文献概要

1.CRPとは
 CRP(C-reactive protein)は,TilletとFrancisが細菌性肺炎に罹患したヒトの血清から分離した(1930)特殊のタンパクであり,発見の当初は肺炎双球菌に対する抗体とも考えられたが,Mac Leodなどによる検討(1940)によって,いわゆる急性期物質としての性格が明らかになったものである.
 50-75%の硫安によって血清より塩析でき,電気泳動ではβ—γ領域に出現する.70℃30分の加熱によって破壊され,血清中では脂質と結合した状態で存在する(もっともヒト血清中で,需気泳動による易動度が異なるのは,結合する多糖体の差によるとする説もある).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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