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文献詳細

雑誌文献

臨床検査14巻11号

1970年11月発行

文献概要

論壇

先天性代謝異常症のスクリーニングについて

著者: 高井俊夫1

所属機関: 1阪市立大・甲子園大

ページ範囲:P.1101 - P.1103

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 近年の臨床検査法の進歩は驚くばかりであるが,臨床的に非常に重要な領域でありながら,その検査法ないしはスクリーニング法の確立していないものがある.その1つが先天性代謝異常の検査法である.
 近年,多くの代謝異常症について,もし早期に発見されれば,治療対策が可能であるとの報告が続々なされている.不幸にして発見が遅れれば,多くは重症の精薄として暗い一生涯を送ることとなり,これに反して早期発見によって早期治療ができれば,正常な人に伍して劣らぬ生活も可能なのである.正しい検査,それもなるべく乳幼児期における検査によって,かくも明暗を異にする運命をたどる疾患も少ないのでなかろうか.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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