icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査14巻3号

1970年03月発行

文献概要

特集 巨赤芽球および巨赤芽球様細胞

巨赤芽球および巨赤芽球様細胞

著者: 田中信夫1 藤村欣吾1 内野治人1

所属機関: 1広島大原爆放射能医学研究所臨床第1部門(内科)

ページ範囲:P.214 - P.215

文献購入ページに移動
骨髄穿刺液の塗抹染色標本で巨赤芽球を認める疾患は,いわゆる悪性貧血および各種要因に基づくB12,葉酸欠乏症であるが,赤白血病,赤血病で認められる巨赤芽球様細胞との鑑別は容易でなく,これらの疾患の診断上,しばしば問題となるところである.これらの細胞は,この他各種白血病,多発性骨髄腫,骨髄線維症,肝硬変症,溶血性貧血,再生不良性貧血および代謝拮抗剤投与例においても認められることがある,したがって,巨赤芽球あるいは巨赤芽球様細胞の鑑別には,B12,葉酸の治療による反応の有無,PAS反応陽性の有無およびその他の臨床検査を参考にすることが必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?