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文献詳細

雑誌文献

臨床検査14巻3号

1970年03月発行

文献概要

1ページの知識 血清

冷たいグロブリンと熱いグロブリン

著者: 水谷昭夫1

所属機関: 1京府医大・臨床検査科

ページ範囲:P.271 - P.271

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 表題はすこし気取ってつけてみた.
 冷たいグロブリン(globulin)といっても,そのもの自体が冷たいわけではない.血清を冷却することによって析出し,その存在が明らかになるような特殊なタンパクをcryoglobulin(cryo-は冷たいという意味)と称するのである(Lerner and Watson,1947).cryoglobulinは上述のように0℃−4℃で白濁した沈降物となって,可視的にその存在が知れるが,この変化は可逆的であるために,血清の温度が高まれば,また消失して見えなくなる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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