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文献詳細

雑誌文献

臨床検査14巻3号

1970年03月発行

文献概要

研究

Weigert's弾力線維染色におけるResorcinolと他のフェノール類およびその誘導体との比較について

著者: 松尾均1

所属機関: 1大阪府立成人病センター病理

ページ範囲:P.299 - P.300

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 1898年WeigertによるResorcinolの導入は,弾力線維の染色にすばらしい結果を与えた.今日なおOrceinや,Safranin,Crystal Violet,Bismarck Brown,Hematoxylinなどの色素を使用する染色法も行なわれているが,レゾルシン・フクシンによるWeigert法は,微細(幼弱)な弾力線維をも明瞭に染め出し(軟骨やその構造によく似たものも染まるが),他のものを染めださないという特異性がある,これは他の染色法に見られないすばらしいものだと思われるが,その染色液の作製にでき・不できが非常に多いといわれている.そこで試薬の作製,調製(染色液の),染色法について,①Resorcinolと他の代表的なフェノール類およびその誘導体である,②Cresol,③Phenol,④Pyrocatechin,⑤Pyrogallic acid(pyrogallol),⑥β-Naphthol,⑦Hydroquinone,⑧α-Naphthol,⑨p-Methylaminophenol,⑩Vanillinの9種類と比較を行なった結果,これらの試薬を使用することによって,Resorcinolとは異なった色調に,弾力線維を染めることができたので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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