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文献詳細

雑誌文献

臨床検査14巻3号

1970年03月発行

文献概要

研究

臨床検査材料からの嫌気性菌検出の意義

著者: 森邦義1 菊地佳子1

所属機関: 1癌研病院中検細菌検査室

ページ範囲:P.301 - P.304

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 嫌気性病原菌は,従来有胞子グラム陽性菌(clostridium属)が主で,近年,無胞子嫌気性菌が注目されるに至った.
 ACTH,副腎皮質ホルモン,抗腫瘍剤,各種化学療法剤または放射線治療などの繁用により,個体の低抗性の減弱を誘起してくるため,非病原性菌ないし弱毒菌と考えられた菌種によるendogenous infectionを招来し,常在菌叢のメンバーとされている無胞子嫌気性菌感染が注目され,また今日では各科領域でこれらに関する業績のすでに報告されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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