文献詳細
文献概要
1ページの知識 病理
固定と脱水
著者: 和田昭1
所属機関: 1大阪府立成人病センター病理検査科
ページ範囲:P.379 - P.379
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固定液の種類とか固定の機序については,本誌においてもすでに何回か述べられているので,ここでは固定および脱水に関して実際上注意すべき点について述べてみよう.
組織を固定するときにたいせつなことは,まず何を検索するかということによって,選ぶべき固定液が異なってくるということである.ふつう最もよく用いられるのは,申すまでもなく10%ホルマリンであるが.たとえば糖原のように,水に溶けやすいものはこのような水溶液は不可のため,水分を欠くアルコールを用いる必要があり,逆に脂脂滴を検索するためには,アルコールやアセトンなどでは溶けてしまうため,ホルマリン水溶液でよいというようなことである.
固定液の種類とか固定の機序については,本誌においてもすでに何回か述べられているので,ここでは固定および脱水に関して実際上注意すべき点について述べてみよう.
組織を固定するときにたいせつなことは,まず何を検索するかということによって,選ぶべき固定液が異なってくるということである.ふつう最もよく用いられるのは,申すまでもなく10%ホルマリンであるが.たとえば糖原のように,水に溶けやすいものはこのような水溶液は不可のため,水分を欠くアルコールを用いる必要があり,逆に脂脂滴を検索するためには,アルコールやアセトンなどでは溶けてしまうため,ホルマリン水溶液でよいというようなことである.
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