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文献詳細

雑誌文献

臨床検査14巻6号

1970年06月発行

文献概要

グラフ

組織と病変の見方 肉眼像と組織像の対比—中枢神経とその病変(1)

著者: 金子仁12

所属機関: 1国立東京第一病院病理 2日医大病理

ページ範囲:P.525 - P.528

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中枢神経系は脳と脊髄である.脳病変として最も多いものは脳出血,脳軟化であり,脊髄疾患として最も注目したいのはスモンとポリオであろう.中枢神経系は,病理解剖に従事した衛生検査技師でないとお目にかかることができないが,病気としては重要な,致命的なものを含むことが多い.したがって十分に理解することが必要である.
本編では脳出血,脳軟化,脳膜炎,脳腫瘍,ポリオ,スモンなどを選んだ.脳腫瘍では髄膜腫,アストロサイトーマを紹介する.ポリオ(脊髄性小児麻痺)は有名な病気であるが現在は非常に少なく,ここに載せたのは1960年に剖検した東大病院例で,きわめて珍しい病変の激しいものである(写真中,臓器のLは左側,Rは右側を示す.この号以後についても同様である).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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