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文献詳細

雑誌文献

臨床検査14巻6号

1970年06月発行

文献概要

技術解説

レプトスピラ病の検査室内診断

著者: 小林譲1

所属機関: 1九大・第1内科

ページ範囲:P.543 - P.547

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 黄疸出血性レプトスピラ病(ワイル病)の病原体が,稲田と井戸(1915)によって発見されて以来,世界各地で多数のレプトスピラが人や動物から分離され,現在その数は60種余りにも及んでいる.これらのうち,わが国にはLeptospiraicterohaemorrhagiae(黄疸出血性レプトスピラ),L. canicola(イヌ型レプトスピラ),L. autumnalis(L. hebdomadis A,秋季レプトスピラA),L. hebdomadis(L. hebdomadis B,七日熱レプトスピラ,秋季レプトスピラB),L. australis(L. hebdomadis C,秋季レプトスピラC)があり,L. bataviaeおよびL. pyrogenesの存在も疑われている.また,沖縄ではL. javamicaも分離されている.これらのうち,黄疸出血性レプトスピラ病は,黄疸と出血ならびに腎炎を主徴とし,経過が早く,早期に適切な治療が行なわれない場合には,死亡率が30%前後にも及ぶ危険な疾患である.
 レプトスピラ病の確定診断には,患者からのレプトスピラの分離同定と特異免疫抗体の証明とがあるが,疾患の時期によって検査材料および検査方法が異なるので,これらを表に要約した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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