icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査14巻6号

1970年06月発行

文献概要

技術解説

末梢血単核細胞の鑑別

著者: 新谷和夫1

所属機関: 1関東逓信病院第2臨床検査科

ページ範囲:P.548 - P.553

文献購入ページに移動
 単核細胞ということばは主として病理学の分野で用いられてきたが,その意味するところは核が分葉傾向を示すことなく,円形の細胞というようなものであった.したがって,細胞の種類という観点からすると骨髄芽球,リンパ芽球,赤芽球骨髄球,単球,リンパ球などかなり広範なものが包含されることになる.ところが細胞個々というより細胞相互間の有機的連関,すなわち構造の変化を主として探究してゆく病理学にあっては,このような広い概念をもつことがきわめて有用なことは容易に推定しうるであろう.しかし不思議なことに,単核細胞ということばは個々の細胞を扱う血液学の分野でも盛んに用いられている.そこで本文では末梢血中の単核細胞の問題を取り上げ,その鑑別法についてふれてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?