文献詳細
文献概要
主要疾患と臨床検査・19
薬疹と薬剤
著者: 安田利顕1
所属機関: 1東邦大・皮膚科
ページ範囲:P.680 - P.684
文献購入ページに移動 体内に外部からはいってきたもの,あるいは体内の異常のために発生してきた分解産物が,有害物質として働いて,血行性に皮膚に運ばれて発生してくる皮膚病変を総称して,中毒疹toxicodermaと呼んでいる.ときに,外用した薬剤が皮膚,特に粘膜から吸収されて,全身性の皮膚病変を発生してくることもある.たとえば,サバを食べて発生してくる急性募麻疹urticaria acutaは中毒疹の1つである.
中毒症の特徴は,それが左右対側性にみられて,多くの場合汎発性の皮疹であることである.ただし,その疹型としては,次のような種々のものが知られている.
中毒症の特徴は,それが左右対側性にみられて,多くの場合汎発性の皮疹であることである.ただし,その疹型としては,次のような種々のものが知られている.
掲載誌情報