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文献詳細

雑誌文献

臨床検査14巻7号

1970年07月発行

文献概要

1ページの知識 生理

食品のカロリーの決定法—ボンベ熱量計について

著者: 井川幸雄1

所属機関: 1慈恵医大・中検

ページ範囲:P.690 - P.690

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1.ボンベ熱量計
 物質の燃焼熱を測定する熱量計で,フランスの化学者Berthelot (1827-1907)の考案したものである.
 図のような構造をもっている.最も内側に鉄製厚肉のボンベ(爆発筒)があり,これが一定量の水を入れた容器中にしずめてある.その外側は保温装置で,図に示したものでは,空気と水の2層のジャケットになっている.ボンベ中に試料を少量入れ,中の空気を高圧の酸素(25-30気圧程度)でおきかえ,電流で点火する.高圧酸素下では試料は一瞬のうちに燃焼してしまうが,このとき発生した熱によって,周囲の水はあたためられるので,その水温の上昇を測定すれば,試料(食品)の発熱量が測定できる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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