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海外だより
エチオピアの検査室とテクニシャン
著者: 鈴木了司1
所属機関: 1国立予防衛生研究所寄生虫部第2室
ページ範囲:P.704 - P.707
文献購入ページに移動Asrat君の生活
Ato Asrat (AtoはMrのこと)は,エチオピアのアジスアベバにある帝国中央衛生研究所(Imperial Central Laboratory&ResearchInstitute)の寄生虫部のテクニシャンである.当年25歳.独身.2年前にこの研究所付属の衛生検査技師養成所を卒業して以来,寄生虫の検査に従事している.月給は175エチオピアドル(約2万5千円)でまあまあだが,結婚するには不足だ.市内をまわり,職員の送り迎えをするサービスバスで9時に出勤する.
彼は検査助手のAto Kassaとともに,培養中の赤痢アメーバの検査をまず行なう.この検査物は2日前に研究所にもってきたもので,すでに済ませてある蠕虫卵の検査成績とあわせて報告書を作る.タイピストルームでは数人のタイピストが待っていて,各検査室からもってくるこれらの成績を正式にタイプする.
Ato Asrat (AtoはMrのこと)は,エチオピアのアジスアベバにある帝国中央衛生研究所(Imperial Central Laboratory&ResearchInstitute)の寄生虫部のテクニシャンである.当年25歳.独身.2年前にこの研究所付属の衛生検査技師養成所を卒業して以来,寄生虫の検査に従事している.月給は175エチオピアドル(約2万5千円)でまあまあだが,結婚するには不足だ.市内をまわり,職員の送り迎えをするサービスバスで9時に出勤する.
彼は検査助手のAto Kassaとともに,培養中の赤痢アメーバの検査をまず行なう.この検査物は2日前に研究所にもってきたもので,すでに済ませてある蠕虫卵の検査成績とあわせて報告書を作る.タイピストルームでは数人のタイピストが待っていて,各検査室からもってくるこれらの成績を正式にタイプする.
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