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中央検査室の近代化は,自動機器の導入と電算機処理システムとの結合という機械化に向けられているが,他方,病院の機能の重要なユニットとしての中検の設計には,構造的な能率化が考慮されるべきで,管理面と技師の作業面との2面から十分な配慮が必要である.ここに紹介する中央鉄道病院で構造上最も配慮したのは,院内感染防止策と作業環境対策としての空調設計である.供給空気は再循環を避け,全外気を使い,空気清浄化のために高性能フィルターを使用している.たとえば病理検査室の汚染勾配を考えると,最も清浄度の高い組織培養室から鏡検室,標本作製室を経て,汚染度の高い切り出し室へ気流が流れるように気圧調整を行ない,汚染最極端の所から強制排気を行なっている.
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