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文献詳細

雑誌文献

臨床検査14巻9号

1970年09月発行

文献概要

技術解説

薄層免疫ゲル濾過法による血清タンパク分画

著者: 河合忠1 青木紀生1 山岸安子2

所属機関: 1日大臨床病理 2日大駿河台病院臨床検査科

ページ範囲:P.865 - P.874

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はじめに
 血清タンパクを分子の重さから分ける方法として,古くから超遠心沈殿法が使用されている.これは高価な装置を必要とし,分析に長時間を費し,しかも熟達した技術者がその操作をしなければならないことから,タンパクの研究には欠くことのできない分析法ではあるが,日常の臨床検査に応用することはまず不可能である.近年これに替わって分子の大きさから血清タンパクを分けるゲル濾過法,特にSephadex G−200を用いる薄層ゲル濾過法が,日常検査として取り入れられるようになった.
 本法は超遠心沈殿法とほぼ同様に血清タンパクをA分画(4.5S),G分画(7S),M分画(19S)の3分画に分けることができ,その操作は簡単で,特殊な装置を必要とせず,短時間のうちに各分画の定性および定量分析が可能である1,2)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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