icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査14巻9号

1970年09月発行

文献概要

1ページの知識 血清

補体の生理学と病理学

著者: 水谷昭夫1

所属機関: 1京府医大・臨床検査部

ページ範囲:P.893 - P.893

文献購入ページに移動
1.補体系の個体発生
 補体(complement)といえば,梅毒補体結合反応に用いる試薬の一種ぐらいに思っている人があるかもしれない.実は,補体はある種の免疫グロブリンがその生理的機能をまっとうするために必要なものであり,また,場合によっては,その逆に生体に有害な抗体が病理的に作用する際の重要なエフェクターでもある.
 ブタの補体系の個体発生が,抗体産生機能の展開よりも早期に始まる(N.K.B.Day, R.T.Pickering, H.Gewarz, R.A.Good,1964)のは,上述のことを裏書きするひとつの事実であると考えられないことはない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?