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研究
正常人白血球像の日内変動について
著者: 説田武12 野手信哉3 祖父江鮮4 岩橋嘉明5
所属機関: 1京大第2内科 2日本専売公社京都病院内科 3岐大第1内科 4静岡県立病院内科 5和歌山赤十字病院内科
ページ範囲:P.913 - P.916
文献購入ページに移動健康人の白血球像が同一日内においても測定時間により差異のあること,すなわち日間変動があるということについては,1891年Reinert1)の報告以来多くの研究があり,特に1925年Sabin2)により日内変動の主体が好中球であることが報告されてより,さらに多くの発表が行なわれるようになった,わが国でも草間3),勝沼4)などの報告があるが,このように日常の臨床検査法のうち,最も頻繁に用いられる白血球像の値が測定する時間により変動するということは,測定成績の判定と臨床的意義を考究するうえにきわめて注意すべき事項と思われる.
上述のように,この問題に関して多くの報告が行なわれてきたとはいえ,この一見簡単にみえる事項に関する一致した所見は得られていない.したがって著者らはこの問題をとり上げて,臨床検査上の助けにいたしたいと思うしだいである.
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