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文献詳細

雑誌文献

臨床検査15巻10号

1971年10月発行

文献概要

カラーグラフ

ウイルス性疾患にみられる封入体

著者: 三杉和章1

所属機関: 1神奈川県立こども医療センター検査科

ページ範囲:P.950 - P.951

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ある種のウイルス性疾患では特徴的な封入体が,細胞の特定の場所に出現する.封入体の大部分はウイルス粒子の集合したものであり,病理診断の有力な手がかりとなる.細胞質内に出現する封入体を細胞質内封入体と呼び,ワクシニア,狂犬病,伝染性イボなどにみられる.核内に出現するものを核内封入体と呼び,単純ヘルペス,水痘症,巨大細胞封入体症,アデノウイルス感染症などにみられる.その他,ハシカなどでは巨細胞が出現し,天然痘,黄熱病,ジステンパーなどでは核内,細胞質内の両方に封入体がみられることがある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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