文献詳細
文献概要
寄生虫・原虫の生活環・4
小形条虫—Toxoplasma gondii
著者: 鈴木了司1
所属機関: 1国立予防衛生研究所寄生虫第2室
ページ範囲:P.962 - P.963
文献購入ページに移動小形条虫とは
昔は萎小条虫(または矮小条虫)と呼ばれていた条虫で,本来はネズミ族の寄生虫で世界的に分布している.ことに温帯,熱帯に多く,人体寄生例もふつうにみられ,小腸の中部以下に寄生している.
全長10-25mm,幅0.5-0.9mmの小さい条虫で,頭部は球形で周囲に4個の吸盤をもち,尖端には24-30本の鉤が環生している額嘴を有する.体節数は200内外.末節に近い受胎節は終宿主の腸管内で切り離されて消化されるので,受胎節の中の虫卵は糞便に混ざって外界に出る.
昔は萎小条虫(または矮小条虫)と呼ばれていた条虫で,本来はネズミ族の寄生虫で世界的に分布している.ことに温帯,熱帯に多く,人体寄生例もふつうにみられ,小腸の中部以下に寄生している.
全長10-25mm,幅0.5-0.9mmの小さい条虫で,頭部は球形で周囲に4個の吸盤をもち,尖端には24-30本の鉤が環生している額嘴を有する.体節数は200内外.末節に近い受胎節は終宿主の腸管内で切り離されて消化されるので,受胎節の中の虫卵は糞便に混ざって外界に出る.
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