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文献詳細

雑誌文献

臨床検査15巻10号

1971年10月発行

文献概要

技術解説

炭疽(脾脱疽)の検査法

著者: 安藤敬太郎1

所属機関: 1農林省家畜衛生試験場

ページ範囲:P.976 - P.981

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 わが国では最近,炭疽にはウシの次にヒトがよく罹る.1965年の岩手県に起こった炭疽騒ぎ以後も,新潟県(1965年),岡山県(1967年),秋田県および青森県(1970年)などと,人体感染例は跡が絶えない.これらの感染源は,ほとんどが炭疽死したウシであり,接触感染したヒトは例外なく皮膚に炭疽癰を形成している,当然これらの患者は,ウシの管理人を筆頭に,屠場の従業員や獣医師など,ごく特殊な職種に限られている.したがって,ヒトの場合には,職業と皮膚の特徴的病変が炭疽を疑う有力な根拠になるといえよう.しかしながら,人獣ともに,炭疽の確定診断は細菌学的検査によらねばならない,以下検査法の概要について説明する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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